1月14日に、アドセンスが正式に発表されて、ある種のブームに火がついたようである。まだ、一部の火かも知れないが、広がる可能性が大いにある。日本に正式に紹介されてやっとひと月、一般の人達には、まだ、まったく知られない存在である。
とにかく、参加が簡単。アダルトものや個人的な家庭団らんサイトでもない限り、審査の対象になる。それも、情報ページがお好みだという。日本ではまだ、審査するGoogleチーム自体が、ポリシーがあるとはいえ、暗中模索の状態で、ときには、納得行きかねる理由で、可否をきめているように思えるが、いずれ、場数を踏んでくれば、多くの人達を納得させられる審査結果を出してくるであろう。
あれもダメ、これもダメだと、参加者の意欲をそぐことになれば、アドセンスへの参加者に嫌気がさすに違いないが、中には、自分でも驚くようなサイトが審査に通ったりしているケースがあるので、どうも、規準があいまいである。「成人向けサイト」といって、ダメを押されたがどこを見てもそのようなものは無い、と思っていたら、女性の半裸の写真に、それも著名作家のいわゆる芸術写真集の一部にリンクがついていた、といった(それ以外に理由が見当たらない)、何とも、訳の分からない、審査をしてくる。夏になったら女性の水着写真にも注意が必要と云うことか・・・
アメリカでは、アドセンスがオープンしてそろそろ1年になるので、多くの情報が飛び交い、後発の我々にも大いに参考になる事例が出ている。それらの中に、アドセンスはホームページの質を高めるのではないかとの論議が出ている。
アドセンスは、Googleが、そのポリシーに照らして申請のあったホームページをすべて審査し、可否を決定する。いろいろと論議があるにしても、まあ、天下のGoogleがやる審査であるから、不可になった場合には、いやいやながらでも納得して、サイトの改変をやらざるを得ない。Googleの審査基準は、世間一般の常識を代表したような所にその基準を設けているから、あまり間違った指摘はしてこない(上記のような例はあるが)。アドセンスは、同じサイトの再申請を認めているから、指摘された箇所を改変して、再申請すればよい。
この改変の時点において、そのホームページの内容は、Google好みになるにしろ、世間常識的には、質が上がってくることになる。
新規にホームページを作る場合には、先にも書いたがアドセンスは「情報好み」の性格があるから、その性格を見極めて、サイトを作っていったら良い。(サイトを作る場合、キーワード選択の問題があるが、この問題は別途に取り上げることにする)。20ページ程度のサイトを作るには、それなりの情報収集と、ある程度のテクニックも必要になってくる。留意すべきは、アドセンスが「情報好み」だとはいえ、あなたの作るホームページは、Googleの為に作っているのではないし、アドセンスの為に作っているのではない、ということである。万人の読者を対象にしているのである。しかし、根底には、出来上がったホームページで、それなりの収入を得ようという、思惑がある。
ホームページを作るというチャンスは、普通の人には、そう度々あるものではない。本当に取り組めるテーマというのは、そう多くはないだろう。こうして作られたホームページは、決して質の劣るものでは無いに違いない。それなりの有用な情報を与えることになるだろう。出来れば、長い間存続し、アドセンスでそれなりの成果を挙げてくれることを期待することになる。
こうして多くのホームページが作られていくと、ホームページの質が底上げされ、広く見れば、インターネットの世界にとって、決して悪いことではない--実は、これが、アドセンスはホームページの質を高めることに貢献しているという、論議のひとつの根拠である。
多くのホームページ保持者がアドセンスで稼ごうとすれば、審査を通るために、少しでも質を上げることに意を用いるようになるだろう、と言うことである。
異論のある人もいるだろうが、納得させられる部分もある。
アドセンスは、お金を稼ぐ手段として、今後、一般のホームページ保持者の関心をどんどん得て行くに違いない。ましてや、それなりに質の高いホームページにアドセンスが貼られるとなると、アクセスもそれなりにあるだろう。
一方、インターネット上で、特に一般の人達がホームページを利用してお金を得る手段として存在するものに、アフィリエイトプログラムがある。既に数年の歴史を有し、参加者も20万人はいるのではないだろうか。
ただ、この参加者というのがくせ者で、ひどいのになると、1ページ程度の、ハシにも棒にもかからないサイトも含まれている。アフィリエイトプログラムをなめているような、このようなサイトからは恐らく一銭も稼ぎを得ることはないだろうから、それなりにサイトオーナーは罰せられていることになるのだろうが、玉石混淆のアフィリエイトプログラムと比べると、アドセンスはそれなりに質の均一性を維持していることになる。
こうしたことが、一部のアフィリエイトプログラム運営者に、そのうちに、ボディーブローのように効いてくるのではないか、というのが、アフィリエイトプログラムの将来を懸念する人達の論議である。
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