アフィリエイトプログラムが日本に紹介されて10年になる。若干の前後があるかもしれないが、私の数字の根拠は簡単である。このお読み頂いている、「アフィリエイトポータルネット」が、2000年8月23日の投稿から始まっているからである。
http://www.affiliateportal.net/aboutus/000001.html
実は、「アフィリエイトポータルネット」という名称になるまで、約1年の歳月を要しており、その前は、「チャンスメーカーネット」という名称で、A8ネットと筆者(石川)との共同運営で始まった。日本のアフィリエイト業界に初めて誕生した「アフィリエイトプログラム」に関する情報サイトであった。当時のA8ネットは、社員数名の出来たての小さな会社だった。(殆んど、時を同じくして、和田亜希子さんのアフィリエイト情報サイトが発足した・・・)
丁度、今から数えて10年?11年前ということになる。10年ひと昔と言うが、このプログラムも歴史の一こまに入りつつある。
この時期に、あびるやすみつ氏が「アフィリエイトの真実とノウハウ」という本を出された。あびる氏とは、アフィリエイトポータルネット発足後、数年して知己を得ることになるが、やはり、このプログラムの初期に携わった人たちの一人である。
この本の冒頭の第一章は、「アフィリエイトの周りでカモル人たち」となっており、第二章は「悪事を働く広告主!」である。第四章は「悪事を働くアフィりエイター」とある。アフィリエイトプログラムの周りには、まともな善人はいないようである・・
プログラム開始以来10年の節目にでた業界ではリーダー格の一人の著作がこのような筋立てで始まるのは、この業界が10年目だと言え、お赤飯を炊くような状態でないことを表している。
2.「アフィリエイトの真実」とは。「真実」を知ることから始めよう。
たまたま筆者は近年、ドロップシッピング業界に足を踏み入れているが、この業界もマスコミの餌食になることが多く、それの対策に大わらわの有様である。この「アフィリエイトポータルネット」の最近の投稿記事を見て頂ければお分かりと思うが、まさに、「ドロップシッピングの真実」なるタイトルが必要な状況を呈している。
両者の裏側を知る筆者にしても、あびる氏の語るさまざまの「真実」は、改めて、「やはりそうか」と首肯することが多い。これらの「真実」を知ると、アフィリエイトをやることに嫌気がさしてしまうのではないかと思う。その意味で、この本はアフィリエイトをやっている人々、稼ぎがあろうと無かろうと、アフィリエイトに首を突っ込んでいる人々には大いに参考になる。
稼いでいる人たちは、やがて、どのようにしてその稼ぎが少なくなり、そして消えていくことになるのか、これから稼ぐ人たちは、遠回りを避けて稼ぐことが出来るのか、稼ぐ道はどこにあるのか、その示唆を十分に与えてくれる。
「稼ぐ」という単語を使っているが、アフィリエイトにしろ、ドロップシッピングにしろ、このくらい、時間単位効果の薄い仕事はそうめったにない。
アフィリエイトの始まった10年前に、既に80対20という法則が遠慮がちに使われ始めていたが、当時から実態は95対5であった。プログラムに参加している人達の5%が「稼ぎ」の恩恵に預かり、95%は「恩恵に浴してない」即ち、まったく「稼いでない」ということである。
この比率は、プログラムに参加する人たちが増えれば増えるほど悪化し、現在は、99対1にも達していないのではないかと思われる。1年にたまたま1000円程度稼いだ人を入れるか入れないかで変わった来るが、特に個人にとっては、これほど効率の悪い仕事はないのではないか。
表現に若干の差はあるが、これらのこともあびる氏の「アフィリエイトの真実」に書いてある。この道で成功した、ままに、何十万分の一、いや、あるいは何百万分の一の可能性に行き着いた人の言である。
この本には、「真実」を語って、この道に関心のある人たちを失望させるだけではない。「成功」に導く、「ノウハウ」を語ってくれている。「ノウハウ」については次回に書かせて頂きたいと思う。
一般の、エライ人たちの感想文は、最終稿の段階で、良くて斜めの飛ばし読み、普通は、目次に目を通した程度で書くのが普通だが、筆者の場合は、既に、二回程度全文に目を通した段階で書いている。
まずは、業界の内部を若干とも知る意味でお読みになったらよい。業界内部はもっとひどいものなのだが、人間が集う所、どこも同じである。
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