1月8?10日にラスベガスで行われたアフィリエイトサミットは大成功の内に幕を閉じましたが、期間中に行われた数多くのセミナー、スピーチは業界のトップレベルの人達が参加し今後のアフィリエイト業界を予測する意味で、関係者が大いに関心を示すべきものでした。
キーノートスピーチは、マーケティングシェルパの代表者 Anne Holland女史によって行われました。マーケティングシェルパは毎週17万人を超える読者を持つ、ITマーケティング業界を代表するオンラインマガジンの1つです。
このアフィリエイトサミットのキーノートスピーチについて、アン女史は次のように書いています。
先週のアフィリエイトサミットは、1250人の参加者、400人がウエイティングリストに載っているという盛会でしたが、参加者の内、少なくと100人は、よく言われる”ママさん、パパさんショップ”の人達でした。自宅でパジャマ姿でコンピュータを使って稼ぐ小市民的なサイトを運営している、典型的なアフィリエイトマーケティングの一分野を形成している人達です。いま、アフィリエイトマーケティングは数十億ドルの膨大なマーケットを形成しておりますが、主流をなすのは、このような人達を含む、せいぜい4?5人程度SOHO運営者です。
私はキーノートスピーチで、2005年1月にマーケティングシェルパが見積もったところ、アフィリエイトマーケティングのコミッション額は約15億ドル(約1730億円)くらいだとうと予測しましたが、この予測額は非常に少なすぎたようです。
改めてマーケティングシェルパのリサーチチームが見積もったところ、ラフな数字ですが、2006年度の全世界のアフィリエイトが稼ぐコミッション額は65億ドル(約7500億円)に達するだろうというデータが出ました。
これには、小売り、個人金融、ゲーム、ギャンブル、旅行、テレコム、教育、購読などの分野を含みますが、グーグルのアドセンスのようなネット広告は含みません。
加えるに、ミドルマンと言われる分野、ネットワークを提供する企業(ASPなど)の収益は2005年は32.5ミリオンドル(32億5000万円)でしたが、今年度は大幅に上昇するでしょう。
この7500億円というコミッション、上記の記述には「全世界」という書き方で書いていますが、アメリカに次いで世界第二位と思われる日本のマーケットをどうやった調べたのでしょう?? いずれにせよ、アフィリエイトマーケティングは上昇傾向にあることは間違いないようです。
アフィリエイトプログラムが一般化するにつれて、日本でも、新しいASPの誕生が増えていますが、アメリカでも事情は同じようで、この度のアフィリエイトサミットにも新参のASPが数多く参加しましたが、現に2ダースを超える(24社を超える)新しいASPがアフィリエイトやマーチャントを取り合っているようです。ところが、この新参のASPは、マーケットを開拓するために目も血走っているかと思いきや、サミットに参加したASPは、結構紳士的で、不安を感じていないようだったと言います。
理由は簡単、アフィリエイトマーケットは、荒野の西部を開拓するようなもので、まだまだ「余地」はいっぱいあるからだそうです。事実、多くのマーチャントは1つのASPとお付き合いするよりも、幾つかのASPとお付き合いする傾向にあるからです。
日本でも、アフィリエイトマーケットは「荒野の西部」の状況でしょうか? 特色のあるASPはまだまだ、参加の余地があるのはアメリカと同じ状況のようです。
アフィリエイトサミットは、このような新しいASPにとって、一対一のチャンスを作る非常に有効な手段を提供したようです。
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