マイクロソフトがDoubleClickを買収するかも知れないという噂話は、ウォールストリート・ジャーナルで報じられ、28日のCNNで火を付けた形になっているが、我々に関心の深いのは、この噂話が実現した場合、アフィリエイトマーケットはどのように影響を受けるかである。最も、その範囲はアメリカに限られるということであれば良いが・・・
DoubleClickは、傘下に大手のアフィリエイトサービスネットワーク(ASP)、Performicsを持っている。DoubleClickを買収すると言うことは当然、マイクロソフトのこの分野への参入が予想される、ということである。
折しも、アメリカのアフィリエイト業界は、Googleの成果報酬型アフィリエイトプログラムへのテスト参入のニュースに大騒ぎしている真っ最中。何ともタイミングが良い話である。
マイクロソフトがDoubleClickを買収した場合の大きな成果は3つあるという。
・一つは、Performicsを通じてのアフィリエイトネットワークテクノロジーの取得。Performics は、コミッションジャンクション、リンクシェアなどに続く大手のASPである。2004年6 月にDoubleClickに買収されている。エディーバウダー(Eddie Bauer)をはじめ、有力な顧客を持っていることで知られている。
・もう一つは、Klipmartを得ることによって、ビデオ広告市場への参入が容易になるいう点。Klipmart は、インターネットユーザーの98%に、ビデオ広告をシームレスに配送する技術を持っているという。
・そして、オンライン広告マネージメントの代表企業の一つDARTを活用できること。
しかし、この買収が行われた場合、マイクロソフトの一番の収穫は、DoubleClickの持つ、オンラインマーケティングの人材の獲得であろうという。Googleは過去数年、オンラインマーケティングの人材を積極的に獲得してきているが、この分野でマイクロソフトは遅れを取っており、それを取り戻す意味でも、この噂話は真実みを持って受け取られているという。
なお、この買収話は、Cnet Japanでも報じられているので、参考にされたい。
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