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【国内】AERAの取材中に話題になった、アフィリエイトプログラムとマルチレベルマーケティング

投稿者 石川洋一 2003年09月26日 22:13

朝日新聞の週刊誌AERAが、つい最近、アフィリエイトプログラムについて「主婦もかせげるHP新ビジネス」として、どちらかと言えば好意的な内容で紹介したことは、アフィリエイト関連の方ならばご存じであろう。

この記事の取材に直接関与した者として、AERAの取材担当者とちょっとしたやりとりがあったので、それについて触れてみたい。

そのやりとりとは、アフィリエイトプログラムといわゆるマルチレベルマーケティング(MLM)との関連であった。朝日新聞は、MLMの問題について非常に関心が高いと云うことを、仲間の友人から耳に入れられていたので、AERAの取材担当者が、「ところで、アフィリエイトプログラムとMLMとの関連ですが・・・」と、切り出してきたときには、”・・・来たか”と、一瞬、身構えたものである。

アフィリエイトプログラムは、人の商品を他人に紹介して、販売なり、なんらかのポジティーブはアクションがあった場合にコミッションを得るといった、ごく普通のビジネス形態なのだが、多くの人々を集めたり、二階層のシステムがあったり、ライフタイムコミッションがあったりと、多様な方式が存在するので、中には誤解する人もいるらしい。

このアフィリエイトポータル・ネットを見られる方は、アフィリエイトプログラムを理解されている方ばかりなので、敢えていうが、アフィリエイトプログラムのそもそもの発祥は、MLMに端を発しているというのが、アメリカの研究者の解説である。ルーツをたどれば、誤解されるところがあって当然なのである。

AERAの取材に対しては、自分なりに、アフィリエイトプログラムとMLMとの違いを説明したが、これに対する懸念は、実は、雑誌が発行されるまであったのである。ひと言でも、記事の中に、MLMという言葉が入ると、日本人の偏見ぐせが、ことを増幅させる恐れがあるので、ましてや相手が朝日新聞では、その影響は計り知れない。取材の主点が、仲間の主婦の方に移って行った後までも、この問題は頭から離れなかった。

発行された雑誌の内容は、私の懸念をはねのけるような、アフィリエイトプログラムを良く解説し、一般週刊誌に現れた記事としては、出色の内容になっていたが、今もって、当初の取材の趣旨が、疑問点として頭の中に残っている。担当の内山記者に、いつか、お目にかかるときでもあれば聞いてみたいと思っている。「当初の、取材の趣旨は、アフィリエイトプログラムとMLMとを関連づけたかったかったのですか、それが、アフィリエイトマーケティング協会のカンフェレンスに出席されるなどして、多くのアフィリエイターに接触しているうちに視点が変わり、ネットビジネスのひとつとして紹介するようになったのですか?」と。

このことが頭にあったので、アフィリエイトプログラムとMLMについて、簡単に整理してみたいと思って、この記事を書いている。以前にも、「みみずのたわごと」で、触れたことがあるが、再度、書くことになる。

◆アフィリエイトプログラムとMLMとは異質なもの。
日本ではMLMのことを、「ネットワークビジネス」という言い方で、紹介している。MLM或いはネットワークビジネスは、日本では「特定商取引に関する法律」により定義され規制されている。ここではっきりしておきたいのは、ネットワークビジネスは、立派なビジネス行為で、それ自体、法律に違反するものでもなければ、ましてや悪徳商法でも何でもない。問題なのは、マルチ ”まがい”の商法で、MLMの衣をかぶって実は異質の ”まがい”ものをやっている者がおり、これが問題なのである。MLMについては、次のサイトをご覧頂きたい。最初のサイトは通商産業省の公式サイトである。
http://www.meti.go.jp/policy/consumer/tokusho_amend.html
http://www.networkbusiness.gr.jp/index.html
http://www.sophiamind.co.jp/NB.htm

MLMは、ディストリビュータと呼ばれる人達のネットワークを通して、商品やサービスを売っていく方法である。一般には、もしあなたがディストリビュータとして登録すると、あなたが売った商品やサービスからコミッションがもらえ、更に、あなたがリクルートしてディストリビュータとして登録させた人の販売分からもコミッションが貰える・・・。マルチレベルマーケティングは、通常、あなたの下、二段階、三段階、と下のレベルの人の販売分からもコミッションが入るようになっている。この下のレベルの人のことを ”ダウンライン”と呼んでいる。

最近では、MLMがオンラインにも登場し、マウスのクリックひとつで新しくダウンラインをリクルートし、日々、大きくなっているビジネスもあるようである。

これに対し、アフィリエイトマーケティングは、あくまでも、「紹介」をベースにしたマーケティング戦略で、マーチャントは、マーチャントのウエッブサイトにビジネスを紹介してくれたアフィリエイトに対して、そこで販売やサービスが成立すれば、コミッションを支払うのである。マーチャントは販売が実際に行われるまでは、アフィリエイトサイトの広告(バナーやテキスト)に対して、一銭も支払う必要はないのである。アフィリエイトはマーチャントに対して責任もなければ義務もなく、ダウンラインをリクルートする必要もない。ましてや、商品を買い込んでストックするといったことは一切必要ない。

◆MLMーネットワークビジネスの特質
以下は、ネットワークビジネスの大手企業(日本の大手企業の多くが、子会社を通じて、何らかの形で、ネットワークビジネスに関与している)と、シンクタンクの日本総合研究所が、発足させた「ネットワークマーケティング研究会」が作成した「ビジネス憲章」から引用した、ネットワークビジネスの特質である。

1.消費者に在宅のまま購買できる利便性や対面による説明販売などのメリットを提供すること。
2.ユニークで革新的な商品またはサービスを持つ中小企業などに多額の広告宣伝費用が不要な販路を提供すること。
3.個人事業の希望者や家計収入を補う程度の働き場を求めている人に、就労の機会を提供すること。

これをごらんになって、アフィリエイトプログラムの「特質」といったいどこが違うのかと疑問を呈する人がいても不思議ではない。大きくくくれば、ネット上においては両者とも「アフィリエイトプログラム」の範疇に入るのである。

◆MLMを見分ける法
とはいえ、両者には明らかな差異があるので、その一例を示しておく。以下のような説明や行為があった場合には、MLMと思ったらよいだろう。

・あなたのダウンラインの成長を通して、あなたは収入を得ることになります。だから、あなたのやることは商品を売ることも大事ですが、ダウンラインをリクルートし育成することです。
・もう一歩のがんばりが必要です。そうすれば未来が開けます。このプログラムに残るために新しいメンバーに在庫を持つように勧めてください。

◆両者が似ているところ。
両者には、違いがあると同時に、似ているところもある。
まず第一は、ネットワークマーケティングにしろ、アフィリエイトマーケティングにしろ、直ちに金持ちになるような手段はないと云うこと。
次に、両者とも、(それなりの収入を得ようと思えば)ハードワークを強いられ、販売が成立することが条件になる。

両者とも、立派なビジネスとして成り立っているわけだし、”まがい”ものでない限り、法律を犯すことにもならない。どちらに対しても選択技はあるわけだから、あなたの性格、環境を良く考慮して、どちらにするか決めたら良いであろう。

この問題については、まだ、触れておきたいこともあるが、AERAの取材において、このような事実があったことを残しておきたかったので、この辺で、打ち止めとしておく。

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