日本を代表する経済新聞に、これだけ大きくアフィリエイトプログラムに関する紹介記事が載ったのは、前代未聞、とにかく、初めてのことである。2月15日(日)の "Sunday Nikkei" という、特集記事を載せる欄に、全面に渡って、アフィリエイトプログラムが紹介された。
日本経済新聞は、今まで、アフィリエイトマーケティングについて度々取り上げてきている。しかし、「アフィリエイトプログラム」という表現を使ったことは殆ど無かった。「パートナー」だとか、「提携」という表現を使って、アフィリエイトプログラムを紹介してきた。これは、記事を書く本人、チェックするデスクに、アフィリエイトプログラムに関する認識が殆ど無かったので、自分たちの分からないものは読者にも分からないとの立場から、かみ砕いた紹介方法になったのであろう。
今回の紹介は、真っ正面から「アフィリエイトプログラム」を紹介する記事になっている。記事をご覧になっていない方のために、冒頭のキャッチコピーと、それに続く見出しをご紹介しておく。
”主婦やサラリーマンが
自分のホームページを使って紹介する商品の口コミ情報が
注目を集めている。
「アフィリエイト・プログラム」というネット広告で、
消費者の目線が売り物だ。
ネット口コミによる売上は年間5000億円ともいわれており、
大手メーカーや小売店も無視できなくなっている。
サイトで商品紹介し副収入
アフィリエイター脚光
ネット口コミ
5000億円動かす”
以上である。
このすぐあとに、二つの図柄を用いて、典型的なアフィリエイターのホームページと、収入があがるまでのアフィリエイトプログラムの仕組みを説明している。
◆家庭の主婦とアフィリエイトプログラム
今回事例として冒頭に取り上げられたのが、ハンドルネーム、Kaboさんという40才の主婦の運営する、「ぷっちもーる」という、サイト。名前のごとく、こじんまりとした非常に良くできたサイトで、日経の紹介によると、月に15万円程度の収入を得るという。カリスマ主婦の代表のように紹介されてきた、藍玉さんの運営する悩みドットジェイピー は、あまりにもいろいろな所に紹介されすぎて、今回はご遠慮願うと云うことになったのか、紹介されていない。
この日経の記事を見て、アフィリエイトプログラムで、小遣いを稼ごう、或いは一儲けしようかと企んでいる方もおられるかも知れないが、このお二人の主婦のサイトを見られて、参考にされたらよいだろう。藍玉さんのサイトについては、昨年、アフィリエイトポータル・ネットで、詳しい紹介記事を書いているので、そちらもご覧になると、サイト作りの秘訣のようなものが見えてくるかも知れない。
http://www.affiliateportal.net/artrecom.asp?ID=19
月に100万以上も稼ぐような、スーパーアフィリエイトになると、一般の人には、ハナシとしては面白いが、雲をつかむような話しで、現実味が乏しい。ところが、Kaboさんや藍玉さんのように、月に15万円だ、30万円だとなると、何となく手が届くような気がしてくるし、私もやってみようか、俺もやってみようかと云うことになる。
今回の日経の特集は、恐らく、底辺を掘り起こすのに非常に大きな役割を果たすのではないかと思う。A8ネットの松本氏が、取材の中で、「現在のアフィリエイト数は約10万から12万。来年には、20万に増えるだろう」と云っているが、来年、2005年まで待たなくても、この数はもっと早い時期に達成出来るのではないかと思う。
その素地は次の現況にある。
・ブロードバンドの各家庭への普及。
・コンピュータへの違和感が若年層を含めて無くなりつつある。そして、インターネットが日常のツールになりつつあるあ。
・フリーターの増加。20代の5人に一人という。
・中高年の常に抱くリストラへの恐れと、実力主義による年齢加給の廃止。
・寄らば大樹、といった企業中心主義が薄らぎ、常に「時あらば」をねらう風潮。
これらの諸条件は、生活の基盤となるべき主収入が、いつなんどき頼れなくなるかも知れないと云うことを物語っている。僅かとはいえ、副収入の道を持っているのに越したことはないのである。アフィリエイトプログラムは、その副収入の道を提供してくれる可能性を持っている。
◆これからのネット上のターゲットは女性と中高年
これからのネット上の消費社会のターゲットは、主婦を含む女性層と中高年層である。アフィリエイトプログラムで「カリスマ主婦」の生まれるゆえんである。女性や主婦の目線に立った情報の提供、商品の提供がビジターの好みと一致し、売り上げを押し上げて行っている。
日経の記事でも指摘しているが、有力アフィリエイターの情報は、メーカーなど売り手の出す情報と違い、第三者の立場で出しているとの理解が読者にはあるから、新しい消費層の掘り起こしにつながる。この力をつけてきたアフィリエイターの増殖は、消費者と企業との間に立つ、一つの流通革命である、と記事は述べている。
アフィリエイト・マーケティングが有力な流通手段になっていることはアメリカでの事例が証明しているが、(2005年までに電子商取引の20%を占めるという、フォレストリサーチなどの調査。現時点では、15%程度という。日経によると日本円にして、約1兆5000億円)日本でも情勢は同じで、表題にもなっているとおり「ネット口コミで5000億円」と云われている。日本全体の消費者向けネット商取引の規模が経済産業省2003年予測で、4兆7000億円だから、10%強がアフィリエイトプログラム経由ということになる。
ご主人を送り出した後、或いは、家族の寝静まった後、コンピュータに向かい、アフィリエイトプログラムに取り組む女性や主婦の方たちは、一人一人の力はさほどで無いにしても、これをマスで捉えた場合、いまや、流通革命の担い手として、大きな力を持つ存在になっているのである。
(続く)
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