インターネット白書2007のアフィリエイトプログラムに関する調査結果を2週間ばかり前記事にして、皆さんにご覧いただいたが、その中でアフィリエイターの収入を列挙した。
◆アフィリエイト収入1000円未満が70?80%
1000円未満が68.1%で、わからないが13.0%。収入無しの項目が無いので、わからないは収入は無いものとして計算すると、この合計が81.1%となる。
2005年の夏に同じような項目でアフィリエイトマーケティング協会が調査した結果があるが、それは、1000円未満が43.3%、収入ゼロが26.9%合計70.2%である。
この2つの調査の間に約1年半から2年近い時間が経過しているが、収入が1000円未満からゼロの部分は、70%と80%ということで増えてこそいても一向に改善の兆しが見られない。
◆上場を果たしたASP
一方、この2005年から2007年の半ばまでのアフィリエイトマーケティングの成長度は、この間に上場したASPを見てもわかる。
2005年11月30日 A8ネットがジャスダックに上場
2006年6月20日 アドウェイズ(JANet)が東証マザーズに上場
2006年7月31日 バリューコマースが東証マザーズに上場
2006年9月19日 インタースペース(アクセストレード)が東証マザーズに上場
ビッグ6或いはビッグ7と言われたASPの殆どが上場を果たし、上場していないリンクシェアやトラフィックゲートは、それぞれの置かれた立場で上場はしていないものの、実績は上記のASP以上、或いは同等であろう。
◆アフィリエイトプログラムとアフィリエイターの関係
上記の数値や状況を見て、まず感じるのが、アフィリエイトプログラムはASPや一部スーパーアフィリエイトのふところは潤すが、その他大勢、数十万のアフィリエイターにとっては、一体何なのかということである。
単純に、努力したものが勝ち組で、しないものが負け組という範疇で分けられるだろうか。これは、今後にむけて、非常に大きな問題をはらんでいる。
このアフィリエイトポータルネットをご覧いただいたりしているレベルのアフィリエイターの皆様にはあまり関係の無い問題かもしれないが、それ以外の何十万のアフィリエイターが現実には存在し、その多くが上記の1000円未満あるいは収入ゼロの範疇に入っているだろうことを考えると、このビジネスモデルの先行きを憂慮せざると得なくなる。
◆生活の知恵としてのアフィリエイトプログラム
筆者が昔から(3?4年前から)折に触れて言っていることは、例えば家庭の主婦などが、アフィリエイトプログラムにより、よく使う品物を5%なり10%なり安く買う知恵としての利用である。若干の例外はあるものの、殆どのプログラムが自分で購入してもコミションを支払ってくれる。
この制度をうまく利用することにより、ショッピングの楽しみを味合うことも出来る。ブログを書かれている方が増えているが、自分好みの商品をサイトに貼り付け、まずアフィリエイトプログラムを経験して頂きたいと思う。
数万稼ごう、数十万稼ごうという大望を抱くのは勿論良いが、週に数時間しかコンピュータに向かうことが出来ない一般の人は、まず手近な「もうけ」を得ることを考えて頂きたいと思う。(この項続く)
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