コミッション・ジャンクション(CJ)は、保持するマーチャントの数約2000、アフィリエイト数35万を超える、数の上ではアメリカ最大のASP(Affiliate Service Provider)だが、設立当初から、世界を視野に入れたビジネス戦略で他のASPと一線を画してきた。
CJは以前から、コミッションの支払いを日本円を含む世界27カ国の希望する通貨で支払う制度を提供していたが、このたび、マーチャントの製品・サービスを世界のどの国に発送できるか、チェックできるシステムを提供することになった。
日本に製品、サービスを提供できるマーチャントをチェックすることも勿論できる。ただし、アフィリエイト登録をしていないとダメ。
(外国のASPにアフィリエイト登録する方法は、当サイトの”Tips & Topics”,昨年10月24日から、三回にわたって連載した「外国企業のアフィリエイトになる」を参照されたい)
3月3日現在、日本向けに発送できるマーチャントの数は34。2000のマーチャントから見ればまだ数は少ないが、毎週、数は増えており、このシステムがきちんと作用するようになれば、数百のマーチャントがリストに挙がってくるに違いない。
あなたがメンバーになっているものと仮定してチェック方法を記しておく。
まず、アフィリエイトのメンバーズページから、Get Links →Advanced Search と入り、#1のキーワードに all と入れて、後は、#4の国別のリストの中からJapanを選べばよい。
また、製品別に発送先をチェックすることもできる。3月3日現在で日本に発送できる製品・サービスは1000ある。これのチェックは、やはり Advanced Search の Find Product Offers → #3 にJapan と入れればよい。
CJのこのサービス提供は、アフィリエイト・プログラムの国境を越えたサービスの開始を意味する。そもそもマーチャントの中には自国のみでなく、世界に向けて製品なりサービスを売って行きたいと考えているところがたくさんあるはずである。
特に中小企業で、世界に販売ネットワークを持たないが、ユニークな製品を提供しているところは日本を問わず、世界に多くあるに違いない。 CJのアフィリエイト・プログラムはこれらの企業に世界へのドアを簡単に開けてくれる。
勿論、本格的参入には、日本のマーチャントの場合は英語のホームページを持つとか、外国のマーチャントの場合は、日本に参入をねらうならば、日本語のホームページを持つとか、言葉の壁はあるが、一番難しいと考えられていた販売チャンネルがアフィリエイト・プログラムの世界戦略によって、割合に簡単に乗り越えられる可能性ができてきた。
IBMのコマーシャルで、地方の酒作りの会社がニューヨークやパリに販売ルートを開拓したという話が出てくるが、なにも、IBMのe-business に頼らなくても、もっと簡単な方法で世界に売ることはできる。
世界に販売ルートを開拓し、代理店網を作り上げるということは筆者の半生のビジネスであっただけに、これが、いとも簡単にネットワークに参加することにより出来てしまうということになると、昔の努力は一体なんだったのかと、むなしく感じることさえある。20世紀のビジネスと21世紀のビジネスの差異をはっきりと肌で感じることが出来る。
インターネット自体が国境をこえたものであるだけに、アフィリエイト・プログラムだけとはいわないが、インターナショナルなマインドをもった企業なり経営者でないと、これからのネット社会で、大きく飛躍することは難しいのではないだろうか。
(注)コミッション・ジャンクション・ジャパンのtelは、03-5537-5279
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