アフィリエイトユニオン (Affiliate Union) が、アメリカのアフィリエイトプログラム業界の「認定基準」の確立を目指して、アフィリエイト、マーチャント、そしてアフィリエイト技術供給者 (Affiliate technology providers) の間で、討議を始めたのが、2000年の4月であった。
アフィリエイトユニオンは、アフィリエイトプログラムの「認定基準」を定め、それを遂行するために出来たボランティア団体で、”Revenews の発行者を始め、著名なウエッブサイトの運営者兼評論家など5名で構成されてる。
このアフィリエイトユニオンが、約6ヶ月間の検討結果を踏まえ、2000年9月11日に、“AFFILIATE PROGRAM CERTIFICATION CRITERIA”(アフィリエイトプログラム認定基準)なるものを発表した。全文は、下記、アフィリエイトユニオンのサイトにて読むことが出来る。
http://www.affiliateunion.com/drafts09112000.html
この認定基準の内容は、まず第一に、マーチャント(広告主)に対して、彼らが運営するアフィリエイトプログラムについて、より詳しい内容を公表することを要求している。
その中には、マーチャントがアフィリエイトに予告無しにアフィリエイトプログラムを終了するような場合に、アフィリエイトに対するコミッション支払いに対してどのように責任を負うかといった問題を含んでいる。
アフィリエイトプログラムが成熟し、7000と云われるマーチャントが存在し、百万に近いアフィリエイトが参加しているアメリカでは、規模が大きいだけにいろいろな問題が起るのであろう。特に、最近多発しているIT企業の倒産により、それまで協力し、努力してきたアフィリエイトが痛い目にあっているというニュースが報じられている。
これらの問題を解決するために「認定基準」が作られた訳だが、マーチャントがアフィリエイトプログラムの契約内容を作成する時に参考にするようにという趣旨を含んでおり、既に、個々のマーチャントは、そのアフィリエイトプログラム契約書にこの「認定基準」を織り込んでいるところがある。この認定基準を採用したマーチャントにはアフィリエイトユニオンより、「認定マーク」が与えられ、それを表示することが出来る。
この認定基準を、リンクシェアUSAが、大手のASP (Affiliate Service/Solution Provider) として、始めて採用することを表明した。
リンクシェアはこの「認定基準」をすべてのマーチャントに配布し、その採用を呼びかけるという。
この「認定基準」を採用することがリンクシェア社との契約条件になるかどうかまでは、はっきりしないが、大手のASPの「認定基準」の採用は、今後の業界に波紋を投げるに違いない。
アフィリエイトにとっては、「認定基準」を採用しているマーチャントとは安心してつきあえるからである。
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