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アフィリエイトプログラムにおいて、独占契約はどこまで意味があるのか?

投稿者 石川洋一 2001年05月28日 23:52

最近、ちょっと驚いた出来事があった。リンクシェアジャパンが、マーチャントとの契約に当たって、“Exclusive Agreement” (独占契約)を要求しているという。意味するところは、“ウチと契約したら、よそのASP(Affiliate Service Provider) と契約してはダメだよ”ということである。うかつにも、人に聞かされるまで知らなかったのである。今時、この業界で?という驚きを感じた。

リンクシェアUSAは、この制度をとっているので、そのアトを引きずってのことだろう。リンクシェアジャパンの、契約内容は、殆どアメリカのそれを踏襲しているのではないか。アフィリエイトマーケティングの業界では、歴史の長いアメリカでもこれに関する論議が一部から起っている。

見方によっては、独占契約は、輸入品に対する関税と類似している。輸入関税は、輸入品によって国内品がダメージを受けるので、ある期間をきって関税をかけて国内品を保護するのが目的である。しかし、経済学のABCとして、保護された製品が国際競争力をもった試しがない。結局の所、マーケットシェアを失うだけである。

日本では、アフィリエイトマーケティングの歴史が浅いので、問題点が浮き出していないが、アメリカでは、マーチャントに大きな問題を投げかけている。見方によっては、アフィリエイトがASPを選択出来ないと云う意味合いも持つ。マーチャント、アフィリエイト両者に少なからぬ影響を及ぼすと言う点において、最終的には、アフィリエイトマーケティングの生態系が経済的インパクトを被ることになるのである。

リンクシェアと並んでASP御三家の一角を占めるビーフリー(BeFree)も、 実は、Exclusivity を主張している。両者とも、1996年の設立で、アフィリエイトプログラムのまったくの揺籃期に生まれた。当時は「新しい技術を持ったマーケティング手法」として、それなりに独占契約にたいして容認する空気があったのは事実である。しかし、1998年にコミッションジャンクション(CJ)が、そのカラを破り、価格破壊も行った。これにより、業界の空気は一変したのである。

時代は変わり、BeFree は、そのスタンスを変えつつあるように見える。業界の状態がここ数ヶ月間足踏み状態を続けている中、BeFree のスポークスマンはロンドンのアフィリエイト・プログラムソリュージョンコンフェレンスで、同社の“Exclusivity clause” はマーチャントを強制するものではない、と言っている。

BeFree 社は、公には、Exclusivity を守り続けているが、実体は、かなり逃げ道があって、既に多くの会社がコミッションジャンクションなど、他のASPを公に使用している。( Hello DirectLowerMyBills.comなどはBeFree と CJ両者にアカウントを持ち、これを公表している)。

面白いのは、コンピュータのデルである。Dell Small Business をBeFreeで展開し、Dell Home System をリンクシェアでやっている。

デルは、アフィリエイトプログラムを非常に積極的に利用しているメーカーとして著名である。昨年の数字だが、デルは一日に約60億円をオンラインで売っている。このような大会社になると、ASPは、建前はどうあれ、マーチャントの云うままにならざるを得ないと言うのが実体なのだろう。

ある評論家は、リンクシェアUSAにおいては、Exclusivity は、宗教のようなものだと云っている。CEOのStephen Messer は、「我々は独占契約がベストの方法だと思っている。車に二つのエンジンが搭載できるか?」と言って、自社のまわりに壁を張り巡らせている。壁の随所にほころびが出来て、一部では崩壊が起っているのに、趣旨だけは取り下げようとしない。

フォレストリサーチの調査によれば、アメリカでは2003年までに、オンラインマーケティングの支出の83%は、成果報酬型のPerformance Marketingになるだろうと予測している。アフィリエイトマーケティングは、CPA (Cost per Action), CPM(Cost per thousand impressions)などと共に、この成果報酬型の手法の中で、最も効果の高い手法として評価されている。

もはや、アフィリエイトマーケティングは、特殊な、一部の企業が利用するようなものでは無くなっているのである。BeFree やLinsShare がビジネスを始めた1996/7年頃とは、様相がまったく変わっているのである。

一般の企業が自らの意志で自由に参加できて、始めてその業界の発展が望める。いたずらに壁を巡らせるのは、業界の発展を阻害するだけの話である。ここで云う、「業界の発展」とは、アフィリエイトプログラムの世間への認知度を意味する。。

アフィリエイトプログラムは一般の多くの人たちの参加があって始めて成立つ手法である。出来るだけオープンなかたちであって始めて広く世間の認知を得ることが出来るのではないか。底辺が広がれば関係者の分け合うパイも大きくなるのである。

Yahoo!に広告を出したら、Gooや、Googleには出すなという世界を想像できますか?マーチャントもアフィリエイトも、すべての面から見て、コスト効率が高く、サービスの良い業者を選ぶ権利を持っている。アフィリエイトプログラムの業界に於いてExclusivityを要求するのは傲慢であると同時に、自らの首を絞めることになりはしないだろうか?リンクシェアUSAの現状がそれを物語っている。

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