電子商取引大手「楽天」と書籍流通大手「日販」のジョイントベンチャー「楽天ブックス」がBtoB型のアフィリエイトモデルを推進している。この仕組みは楽天ブックスのコンテンツをコミュニティなどの集客力のあるサイトにOEM的に提供し、販路を拡大していくというもので、コミュニティサイトは手軽に「書籍販売」という新しい収益源を持つことができるというもの。
8月4日現在でOEM提供先は32社に上る。楽天ブックスはこの仕組みをOEMとして「アフィリエイト」とは呼んでいないが、実質販売チャネルを他のサイト上に求めるアフィリエイトのモデルと捉えることができる。
米国ではアフィリエイトプログラムの提携モデルとして、ストアフロント型(バナー広告の配信ではなく電子商店のホームページそのものを配信してしまう)スタイルが活用されており、米オンライン書店大手バーンズアンドノーブルは早くからこの手法を採用していた。楽天ブックスの形態も一種のストアフロントといえるだろう。
国内のオンライン書店間の競争はますます激しさを増しており、アマゾンドットコムジャパン、bk1など競って個人サイト中心のアフィリエイトプログラムを開始したが、楽天ブックスは企業間の提携を図ることで販売チャネルの拡大をまずは目指したという点で注目される。
書籍という商品はほとんどの消費者に対して購入機会があるため、どれだけ多くのインターネットユーザーに購入機会を与えていくかというところで成否が問われると言われている。そのため今後もオンライン書店はさまざまなスタイルでアフィリエイトプログラムを採用していくもとの考えられている。
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