アフィリエイト・プログラム(Affiliate Program)とは
参考書籍
 |
(1)アフィリエイトプログラムとは、Eコマースにおける
有力な販売手法として定着している、成果報酬型のWeb広告配信手法である。
成果報酬型といっても、従来のクリック型広告などの成果報酬とは異なり、サービスの申込みや購入などECサイトの“目的”が達成された時点で初めて報酬が発生する。この点を強調して“目的達成型”と形容する場合がある。
アフィリエイトプログラムでは、個人や企業のWebサイトやメールマガジンの運営者が、
広告主(マーチャント)の広告を自身のサイトに配置し、そのサイトを訪れた訪問客の広告主のECサイトへの誘導をはかる。誘導された訪問客が広告を経由してECサイトへ進み、サービスや商品の購入、会員申込みなどを達成した際に、あらかじめECサイトに設定されているトラッキング・システム(広告のクリックから成果の発生までを追跡する仕組み)により、誘導元のサイトへの成果報酬が発生するようになっている。
広告を貼る側を
アフィリエイト(または
アフィリエイト・パートナー)と呼ぶ。
広告主がアフィリエイトプログラムを導入するにあたっては、自身でそのシステムを構築する場合と、その仕組み自体を専門に提供している業者、
アフィリエイトサービスプロバイダー(
ASP)のシステムを導入する場合の、2通りがある。
後者のASPを利用する場合、アフィリエイトの募集、広告リンクの作成、トラッキングのレポート、支払い業務など、サービスとしてあらかじめ用意されているものを利用すればよいので、導入コストや業務量などの負荷が減る。現在では、ASPを利用する場合がほとんどで、日本においても6社ほどのASPがシェアを占めている。
ただし、自身でシステムを構築する場合でも、あらかじめパッケージ化されたものを用いる方法もあり、このパッケージを販売する業者も増えてきている。
アフィリエイトプログラムでは、アフィリエイトのサイトコンテンツと広告主の商材とがマッチングすれば、非常に高い成果が期待できる。アフィリエイトにとっては、自分のサイトにあった良い商材の広告を配置することが、コンテンツの充実とともに、いわゆる“ちょっとしたお小遣い稼ぎ”にもつながる。また広告主にしてみれば、自身の商材を巧くアピールしてくれる良いアフィリエイトを確保することが、販売チャネルの獲得につながる。サイト内容と商材の良いマッチングが、両者のWin-Winの関係を作るのである。
今後アフィリエイトプログラムは、Eコマースにおける総販売量の数割を確実に担うといわれ、非常に重要視されている。
なお、アフィリエイトプログラムという言葉は、単にアフィリエイトと呼ばれることもある。
(2)広告主(マーチャント)が展開する、自身のアフィリエイトプログラムのこと。単位的な意味。