最近、日本ではドロップシッピングに関する関心が高まってきていますが、海外ではどうなのでしょうか?
数年前までは、いわゆるスモールビジネス、個人起業家といった範疇にアフィリエイトはあっても「ドロップシッピング」はありませんでした。これは日本と同じ事ですね。
しかし、昨年あたりから欧米に於いても「ドロップシッピング」に関する記事が僅かづつですが多くなり、それも、アフィリエイトプログラムと対比させての記事が多く、ちょっとGoogleを見てみただけで、次のような記事が並んでいます。
Affiliates and Dropshipping Why are more affiliates switching sides to dropshipping in the UK
(アフィリエイトとドロップシッピング。なぜ、英国では多くのアフィリエイトがドロップシッピングに転換していくのか)
Dropshipping A Step Beyond Affiliate Marketing
(ドロップシッピングへの第一歩、アフィリエイトマーケティングを越えて)
Drop Shipping Secrets (ドロップシッピングの秘密)
Google で、”affiliate” ”dropshipping”で検索してみると、新しいチャンスをねらっている起業家には刺激的なタイトルが何十も並んでいます。
●ご参考までに、上に挙げた「ドロップシッピングへの第一歩、アフィリエイトマーケティングを越えて」の冒頭を抄訳してみますと次のようになっています。(著者は Matthew Bredel氏。カリフォルニアに住むIT雑誌編集者兼起業家)
私は長年アフィリエイターとして、ビジネスを伸ばしていく中で、オンライン上でお金を稼ぐ新しい、別のさまざまの機会を求めて努力しています。オンライン起業家にとって留意すべきは、多くのプログラムの中からこれはという複数の幾つかの流れを自分の収入源として確保すべきであるということです。
アフィリエイトプログラムは確かに優れていますが、あなたの立場はあくまでも”中間人”としての立場であって、顧客をメーカーなりサプライヤーに送るだけです。あなたの仕事はお客が他のサイト(マーチャントのサイト)から商品を買うように一生懸命にし向けるといったことです。
あなたがその目的を達成すれば、結果としてあなたは売上の何パーセントかをコミッションと頂くといったことになります。
この流れの中には幾つかの欠陥があります。挙げてみましょう。
1.あなたはマーチャントのサイトをまったくコンとロールすることが出来ない。
2.販売に関しての広告宣伝文は、結局の所、マーチャントに頼らざるを得ない。
3.顧客のサイトをトラッキングすることが出来ない。のちのちの顧客に対するアドキャンペーンが出来ない。
4.率直に言って、得られる対価が低く、あなたがそれをコントロールすることが出来ない。
では、アフィリエイトマーケティングが持つ、上に挙げたようなマイナス要素を取り除いたプログラムはあるのでしょうか。それは「ドロップシッピング」というプログラムです。
あなたは製品を直接売れるし、もはや中間人ではなく、価格もコントロール出来、顧客と直接コンタクトすることが出来ます・・・
このあと、更にドロップシッピングの優れたところをのべ、また、そのデメリットも述べています。興味のある方は原文に当たってみてください。
いずれにせよ、アフィリエイトマーケティングという流れに身を任せるだけでなく、他の流れも研究して収益の源泉にしなさい、というのがこの文章の主旨です。
アフィリエイトプログラムとドロップシッピング、この両者は非常に似通ったところがありますが、同時に、まったく異なった所もあります。
前者は通常、準備段階での仕事量を要求されますが、いったんコミッションが入ってくる流れを作ってしまうと、その後のメインテナンスは比較的少なくてすみます。
一方、ドロップシッピングは、業者のシステムを使用すれば簡単にストアを構築することができますが、さまざまのキャンペーンを打つなり、商品の出し入れを考えるなり、顧客対応をする場合もあり、ストアを維持するのに労力を使います。(勿論、ほったらかしておいてもそれはあなたの自由ですが)。
どちらを選ぶか、或いは、両者を運営していくか、異なった流れをうまく乗り切っていくのがこれからの起業家の成功の秘訣だとすれば、答えは明確のようです。
欧米で、ドロップシッピングに関する記事が増えてきているのはその証のひとつでしょう。
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