サイバーエージェントの100%子会社、株式会社ストアファクトリーが運営するドロップシッピング・サービスプロバイダー(DSP)の「ミセつく」が9月末日をもって閉店することになった。9月14日に閉店のアナウンスがあった。
オープンが2007年2月26日。実際の運営は僅か6ヶ月ということになる。開店までの準備に8ヶ月以上を費やしているから(設立が2006年7月3日)、満を持してのオープンと思っていたのだが・・・・。
ミセつくがなぜ、この速さで店をたたむ事になったのか。筆者は数ヶ月前、開店早々のミセつくを訪問し、当時、設立準備段階にあった「日本ドロップシッピング協会」への加入をお願いした。”いろいろの理由があって”加盟していただくことができなかったが、親会社の意向が100%反映される子会社の運営は、非常に難しいものなのであろう。ミセつくの実務に携わった方々にご苦労様でしたと申し上げたい。
このことが今後のドロップシッピング業界に及ぼす影響が皆無だとはいえないが、好調にがんばっておられるDSPの方々も数多い。リアルコミュニケーションズが30万点を超える商品を揃えて、約37,000のドロップシッパーを有し、もしもが80,000のドロップシッパーを持って好調だという。京都のドロップシッピングジャパンは職人ドットコムなどメディアの関心を引くサイト運営で独自の道を歩んでいる。
ドロップシッピング業界がこれから本格的に一歩を踏み出そうというときに、たった半年の運営でミセつくが挫折したのは残念としか言いようが無いが、その理由が明かされれば、と思うのは筆者だけではあるまい。
サイバーエージェント社長のブログでは、つい最近次のように書いている。今回のことには関係なく、新人を励ますための一文のようだが、参考のために引用させていただく。
新人の企画は失敗する確率80%以上だと私は思う。
それでも全然構わない。上手くいかなかったら改善を繰り返せばいいし、
本当にだめだったらさっさと撤退して、また次をやればいい。
インターネットのような新しい分野ではそれが許容される環境がある。2回目はプロセスを学び、コツをつかみ、失敗する確率は50%。
3回目は20%以下になる失敗する確率20%以下のプロデューサーを育てられればこれは大きい。
将来にわたる貴重な会社の人的資産になります。一番困るのは失敗率80%のままなのに、いろいろ迷って足が止まること。
なんでもいいから、とにかくはよやれ!
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