ドロップシッピング業界にちょっとした変動が起こり、再編に向けて揺れ動いている。業界の「初期化」が行われ始めている、と言ったらいいだろうか。ドロップシッピングという業態に対する懸念は無用である。
アフィリエイト業界の初期も同じことだった。バリューコマース、A8ネットなどが起業する前に、当時香川県に本社を置く、デジタルフォレストという会社がアフィリエイトプログラムに興味を示し、積極的に動いており、同社は日本で初めてのアフィリエイトプログラムに関する本(翻訳本だが)を出版した。「アフィリエイトで始めるe-ビジネス入門」である。 デジタルフォレストは今は、web解析などコンサルティング業務が主業で、アフィリエイトのかけらもないようだが、この会社の東京オフィスの担当者と、アフィリエイトプログラムについてよく論議したものである。結局、デジタルフォレストは、アフィリエイトプログラムからは手を引いてしまった。
当時、アマゾンの大成功が喧伝されたりして、アフィリエイトプログラムに興味を示したベンチャーが幾つかあったようだが、実際に乗り出すまでには至らなかった。しかし、かなり熱い雰囲気が充満していたのは事実である。この雰囲気が昨年から今年にかけてのドロップシッピング業界と似たところがある。もうかりそうだからちょっと手を出してみたが、事実はそんな手軽なモノではなかったということである。
「A8ドロップス」が10月31日付けでサービスを停止し、 ドロップシッピングジャパンが9月末で注文を打ち切る。
これらには、それぞれの事情があるだろうが、要は製品を売ってくれるドロップシッパーが集まらず、或いは、売り上げが思うようにいかず、創業当初の理念と遠いところに行ってしまったのが、店じまいの理由であろう。
ただ、これでドロップシッピングという業態がダメだということにはならない。もしもが18万人のドロップシッパーを抱え、 リアルコミュニケーションズが14万人のドロップシッパーを持っている。それぞれに順調な経緯を経ているようである。
これら元気な企業のどこが元気なのか、少し、明るい話題を紹介し、同時にドロップシッピング業界の「初期化」の問題についても考え、関係者の参考に供したいと思います。
(次回に続く)
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