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【国内】リンクシェア第三回シンポジウムを開催。台風接近の中、150人が論議に傾注

投稿者 石川洋一 2002年07月11日 19:44

同種のシンポジウムを続ければ、進行状態も内容もこなれてくるのは、当たり前と言えば当たり前だがリンクシェアは前回3月5日に開かれた二回目のシンポジウムで、既にそのスタイルを確立しており、主催責任者のふともらした「懲りもせずに開いた」第三回目は、身を低くした言葉とは裏腹に、参加者にある種の充実感を持たせ、主催者が胸を張るに足るものであった。

リンクシェアのスタイルとは、非常に行き届いた動員力であり、常に関係者が興味を持つ問題の提起とその解説であり、かなり突っ込んだ情報開示であり、マーチャントとアフィリエイトの「お見合いの場」の提供である。

前回のシンポジウムについて、この「業界動向ニュース」にレポートしているが、その冒頭に、次のように書いている。「第一回目のシンポジュームは、どちらかといえば、ECサイト(広告主)に重点を置いた運営になっていたが、第二回目 はアフィリエイトサイドからの声が大きく取り上げられる機会が持たれた」・・・・

7月10日に開催された第三回目は、前回と同じく、三井物産本社12階の大会議室で行われた。今回は各テーマごとに、時間の制約をかなり取り払って、ディスカッションの場が提供され、参会者が発言する機会も与えられた。アフィリエイトプログラムの集まりで、いわゆる質問・疑問でなく、自由な発言があるというのは、このプログラムの浸透ぶりが伺われ、主催者としても嬉しいことだったに違いない。ちなみにセミナー・討議の時間は全部で3時間。後半の親睦の部は2時間。シンポジューム全体では5時間というロングランであった。

参会者は約150名。台風の接近が報じられている中で、良くも集まったと感心させられる数字であった。三分の二がECサイト関係で、三分の一がアフィリエイト関係とのこと。会場の参会者全員のテーブルには、すべてディスプレイが設置され、パワーポイントで作成した画像や、関係のサイトが美しく映し出され、見やすく理解しやすい設定であった。


●当日のアジェンダを紹介しておく。

第一部

14:30-15:40  ? LinkShareネットワーク年間レビュー、
       ? ECサイトとアフィリエイトサイトがWin-Winの関係を構築するには  
       ? LinkShare 新機能説明
       説明者 リンクシェア、アフィリエイトマネージャー 梅村敦子

15:40-15:50 休憩

15:50-16:50 パネルディスカッション
     「アフィリエイトプログラムにおける、Relationship Management について」     
     ーECサイトと大手アフィリエイトによる意見交換ー
     司会・進行 リンクシェア、プロジェクトマネージャー 花崎茂晴

16:50-17:20 三井物産の他マーケティングサービスご紹介 
       ?アフィリエイトプログラムとの連携によるシナジー
       ?Eメールマーケティング「miems」
?ポイントプログラム「ネットマイル」
      
第二部
17:30-19:30  懇親会       
     

●リンクシェアの年間レビューについて

リンクシェアが正式オープンして約1年4ヶ月が経つ。その総括を発表したのだが、かなり細かい数字を発表した姿勢には、正直驚いた。マーチャントという大事な顧客と選ばれたアフィリエイトの集まりという関係もあるのだろうが、プロジェクトそのものが、目標通りあるいは、それに近い数字で推移している現れだからだろうか。

差し支えないと思われる数字のみを記載しておく。
マーチャント数65、アフィリエイト数10000弱。リンクシェアの特徴は、アフィリエイトに法人が多く、それも日本を代表するようなネット企業の名前が連なっている。


●ECサイトとアフィリエイトサイトがWin-Winの関係を構築するには

まず、両者の効果的な運用方法の説明が行われた。

◆ECサイトとしての効果的な運用方法
・見込みアフィリエイトの自主的な開拓(アフィリエイト募集窓口の設定など)
・提携アフィリエイトとの積極的なオンラインコミュニケーション(定期的なニュースレターの発行など)
・上位アフィリエイト層とのオフラインのコミュニケーション
・ユーザープロモーションの実施と、そのツール提供
・レポート詳細分析と分析結果に応じた迅速なアクション

◆アフィリエイトサイトとして効果的な運用方法
・アフィリエイトプログラムの導入目的の明確化
・訪問ユーザーにとって有益なリンク情報の選別
・自サイトへの訪問動機分析と誘導先ECサイトへのシナリオ策定
・レポート詳細分析と、分析結果に即した戦略的リンク配置
・重点ECサイトとの主体的な関係の構築

◆次いで、ECサイトとアフィリエイトサイト共通の成果指標の説明が、EPC(earning per click)を例にして詳しく行われた。

◆ECサイトがEPCを引き上げるには? 

?成約率、受注単価を引き上げる
・エンドユーザー向けプロモーションを実施する
・特定アフィリエイト経由ユーザー専用プロモーションを実施する
・再訪問までの有効日数を延長する
・ECサイト内のナビゲーション、ユーザビリティを改善する

?報酬料率を引き上げる
・アフィリエイトサイトの実績に応じた異なる報酬料率を提示する

?報酬体系を見直す
・ハイブリッド報酬を提供する
・更新型のサービスを提供している場合、LifeTimeCommision を提供する

その他、言及された項目のみを列挙しておく。

◆アフィリエイトマーケティングは Acquisition のみに有効なのか?
◆アフィリエイトマーケティングのリテンション活用
◆LoyaltyMarketer層とはどのようなアフィリエイトサイトか?
◆LoyaltyMarketer層のアフィリエイトサイトの強みと提携メリット

上記からセミナーの内容が参加者にとって非常に実利的で、適用を直ちに考えさせる内容であることが分かると思う。

参加者のレベルも回を重ねるごとに上がっていると思うが、中には、理解しづらいところも、あったと思う。この集まりに顔を出す人たちが(著名なネット企業の責任者が殆どである)やがて、日本のアフィリエイトプログラムの底辺を大きく上げてくれることになるだろうから、まず、この人達がプログラムに対する理解を充分に深めて頂きたいものである。

●パネルディスカッションについて

パネルディスカッションは、このシンポジウムの重要な柱であり、選ばれたパネラーのみでなく、参加者からの発言を求め、それに応じる人たちが出始めたのは、先にも述べたが、アフィリエイトプログラムの浸透度がかなり進んでいると見て良いだろう。

パネラーはECサイトが
・住商オットー
・エディバウアー
・e87ドットコム

アフィリエイトが
・インターネットテレホン・ただTel 
・デジコイン(日本信販)
・ゲームいろいろ情報・個人サイト

主題は”Relationship Management” と言うことであったが、幅広い範囲で論議が展開したので、比較的初心の人たちにも理解できたのではないかと思う。

セミナーにしろ、我々が書く記事にしろ、アフィリエイトプログラムに関する場合、視点は若干下ろしたところに置いておかないと、人々の興味を引きつけられないようだ。アメリカのようにアフィリエイトプログラムが、日本以上に日常生活に入り込んでいるところでも、かなり分かり切ったような常識に近い記事が手を変え品を変え年中掲載されている。

アフィリエイトプログラムに始めて接するような人が後から後から生まれてくるのだろう。このような層に対する啓蒙が底辺を広げるという意味において大事であり、底辺が広がらなければ、優れたマーチャントサイトも生まれず、スーパーアフィリエイトの誕生も少ないことになる。

パネルディスカッションが、いつか、ケンケンごうごうたる雰囲気になる日を切望するものである。

第三項のリンクシェアの新機能については項を改めて報告したいと思う。

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