買収で、新分野への進出で、Googleに関するニュースがネット上を賑わしている。ここにきて、またもやGoogle の存在を否が応でも高めるニュースが2つ発表された。
◆ブランド力で世界一
まず、ブランド力とその価値で、グーグルはマイクロソフトを抜いて世界一になったというニュース。
これはMillwardBrown Optimorという会社が行った調査結果によるものである。
財政的な強力さと、消費者の意見の観点から見た世界でもっとも強力なブランドは何かという調査で、グーグルがマイクロソフトを抜き世界一になった。ブランド価値は66ビリオンドル。
グーグルがトップに君臨したのは初めてのことで、このブランド価値は昨年の二倍に跳ね上がっている。
ちなみにトヨタは第10位に滑り込んでいるが、ブランド価値は 33.4ビリオンドルでグーグルの半分の価値ということになる。
グーグルといったIT関連のブランドが、コカコーラ、マルボロー、トヨタといった家庭関連のブランドの上位に君臨したのは二年続いてのことである。
トップ10は以下の通り。
1. Google--$66.4 billion
2. General Electric--$61.9 billion
3. Microsoft--$55 billion
4. Coca-Cola--$44.1 billion
5. China Mobile--$41.2 billion
6. Marlboro--$39.2 billion
7. Wal-Mart--$36.9 billion
8. Citigroup--$33.7 billion
9. IBM--$33.6 billion
10. Toyota Motor--$33.4 billion
◆世界でもっともアクセスの多いサイト
次にアクセス数でも、グーグルはマイクロソフトを抜き去り、世界で最高数のビジターを有するサイトになったというニュース。
オンライン調査を専門とするcomScore Networksの調査によると、去る3月のユニークビジター数に於いて、グーグルは最大のライバルであるマイクロソフトを約100万追い抜いたという。
3月のユニークビジター数はグーグルが528ミリオン。先月より5%のアップ。これに対してマイクロソフトは527ミリオン。これは先月より3.7%のアップ。
グーグルはアメリカでもポピュラーで知れ渡っているが、ヨーロッパにおいては更に知名度が高いという。これらがマイクロソフトを追い抜いた原因ではないかという。
グーグルは「我々の目的は常にユーザーに対してベストのオンライン経験を提供し続けることであり、”ユーザーが必要とする”ということを基本に製品を構築しています。それらが結果として、ユーザーに最大のオンライン経験をもたらせているのです」
これに対して、マイクロソフトはコメントの発表を控えている。
グーグルは、ほんの僅か、その競争相手を抜き去ったわけだが、そのサービス分野は中心となる検索ビジネスだけでなく、イーメールサービス、オンラインマップサービス、ホームページの制作等々広範囲に及び、最近ではユーチューブを買収するなど、ユニークビジターを増やすための戦略は留まるところを知らない。
これに対して、マイクロソフトは近年、その成長ぶりに陰りが見えており、ビジターを引きつけるものがない。
数字的には髪の毛一つくらいの差だが、企業の持つ「弾み」に目を向けると、両者の間には大きな差が出てきていると調査会社の責任者はいう。
しかしながら、ユニークビジターという、サイトに何人ビジターがあったかというインターネット業界では重要な測定方法でグーグルはマイクロソフトを僅かながら追い抜いたが、別の測定方法、例えば、ビジターはどのくらいの時間サイトに滞在したかという測定になると、グーグルはまだ足踏み状態である。
ビジターの平均滞在時間がグーグルが4.6分なのに対して、マイクロソフトは12.8分であるという。
この両者の対決、決着がつくときが来るのだろうか・・。
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