●アフィリエイトとトレーニング
仮にファーストフッドの小さなレストランであっても、始めるに当たっては、それなりのトレーニングが必要である。新人を引っ張ってきて、さあ、やれ!、と言っても売り上げを上げられるものではない。
新しいアフィリエイトが、自分のサイトにバナー広告を貼っただけで明日から収入が得られるわけはないが、これに対して、ほとんどのマーチャントが、「コト足れり」としている。バナーがサイトに張られたことでヨシとするのである。
これだけで、アフィリエイトは、まとまった収入を夢見るし、マーチャントは”アクティーブ”アフィリエイトの数が増えたと満足する。
しかし、実際は、アフィリエイトは一銭の収入を得るわけではないし、マーチャントの売り上げが増えるわけでもない。
ここで、アフィリエイトに対するトレーニングの必要性が生じてくるのである。日本では各マーチャントがアフィリエイトに対してトレーニングを行うなどということはまずないが、アメリカでは優れたサイトはこれを行っている。一番よい例がアマゾンドットコムである。アマゾンのアフィリエイトサイトは、初めてアフィリエイトプログラムをやる人にとって非常に参考になる。
●トレーニングサイトについて。
日本では、多くのマーチャントが、アフィリエイト・サービス・プロバイダー(ASP)を利用しているので、アフィリエイトに対するトレーニングはそちら任せだが、真剣にアフィリエイトプログラムをマーケティング手段として取り上げようと思ったら、マーチャントサイトでトレーニングを行うくらいの計画が必要である。
では、どのようにトレーニングをやっていくか。トレーニングサイトを今あるサイトの中にオープンするか、別途独自にサイトをオープンするかの二つがあるが、本格的に行うには別途サイトを立ち上げるのがよいだろう。しかし、時間とカネがかかるというのならば、とりあえずは現存の自社サイトにオープンすることにしょう。
さて、トレーニングサイトはまず、FAQから始めるのがよいだろう。どこのASPもFAQは持っているのでそちらにリンクを張っただけでヨシとするのでなく、自社独自の問題もある分けだから、それらを含めてFAQを作れば、アフィリエイトの意欲を高めることになる。
・アフィリエイト初心者にわかるようなFAQを作ること。初心者がぶつかりそうな内容を捉えて、十分な長さを持った、充実した内容にすること。
・よい、ビジネスをしたいならば、人のサイトの「間借り」でなく、独自のドメイン名をとること、それによるサイトを作ること、そしてバナーを張ることなど、ステップごとに解説していくこと。
・一連のセールスレターを準備して、それにアフィリエイトが署名さえすればだせるようなひな形を作っておくのもよいだろう。製品によってセールスポイントは違う。マーチャントは自社の製品を一番よく知っているのだから、ポイントを捉えたひな形を長短いくつか準備しておくこと。
・もし、あなたのアフィリエイトの中で、成功しているサイトがあったら、”サクセスストーリー”をいくつか準備しておくとより効果的である。
・アフィリエイトからの質問に応じられるように、メールアドレスのみでなく、電話番号を記しておくのもよいだろう。「電話の応対で手が回らなくなる・・」と思っているとしたら、その間違いは一日二日で解消されるだろう。まず、そんなことはないからである。そして、電話番号を記しているという信頼感がアフィリエイトに生まれるという効果が発生するのである。
・アフィリエイトむけのサイトはできれば毎日、あるいは一週間に数回は何か新しいニュースを載せること。更新をひんぱんやることである。
・手前みそになるが、このチャンスメーカーネットの一部の記事にリンクをつけてもよい。アフィリエイトプログラムに対する「チップス」は沢山あるし、1週間に数回は何か記事が記載されるから、それにちょっとあなた自身の紹介文を一二行足すだけであなたのサイトが更新されたことになる。(リンクを付けたら、あるいは付ける前に、ご連絡ください)
述べてきたアフィリエイトのトレーニングは、根気よく続けることが大事。アフィリエイトプログラムを有用なマーケティング手法と捉えているならば、是非、考えて見られることをおすすめする。
●オンラインストアを創る---時に原点に戻ろう。
最近、ある環境に優しい製品を製造販売しているグループからウエッブサイトの立ち上げを手伝ってくれとの話が持ち込まれました。今まで、数十のサイトを創ってきましたので、気軽に引き受けたのですがどうも”筆”がはかどりません。こんな時に筆者がいつも心に思い描いて参考にする”メッセージ”があります。即ち:
オンラインストアは非常にユニークな存在である。
1.普通一般のストアと同じで、商品を見るために人々が”店”に入ってくる。そして時にはショッピングをする・・・・
2.しかし、普通の店と違う点は、そこには物理的な接触がないというコトである。パンを手にとって堅さを確かめることが出来ないし、革製品の臭いをかぐことも出来ない、または、車をテストドライブすることも出来ない・・・・。あなたは入ってきたビジターを見ることは出来ないし、ビジターもあなたを見ることも出来ない。
言葉を換えれば、オンラインストアは、「違うところを除けば」オフラインの普通の店と全く同じで、オフラインで使われる原理を使用し、それを如何にアジャストするかである・・・・。そのときに大事なのは、あなたが客になった視点で考えることである・・・・。
たったこれだけのことなのですが、時に我々は、オンラインストアにおいては「物理的な接触」「人的な接触」がないことを忘れてサイトを創ることがあります。オンラインストアを創るときに常に頭に考えて置くべきこと、即ち、
「人はパンの堅さを確かめられない」
「新鮮な革製品にあるあの独特の臭いをかぐことが出来ない」
この二つを思い出しながらサイトを創ると、独りよがりのサイト(即ち、ビジターがすぐに立ち去ってしまうであろうサイト)作りから、いくらかでもマシなサイトが創れるのではないかと思いますが・・・。
この項、自戒を込めて・・・。
●オンラインストアのターゲットを定める
オンラインストアでもモノを売るときに、ターゲットをはっきりとさせることはオフラインと同じです。たとえば、単純なところでは、
1.女性か男性か。製品は彼らの要求に応えているか?
2.提示してある製品は目的が明瞭か?ビジターの心を捉えるような製品か、ビジターが迷うような提示の仕方をしていないか?
時に焦点がぼけてしまって、何を売ろうとしているのかよくわからず、あるいはあまりにも多くのモノを詰めすぎて、結果として、ビジターの興味を失わせることになってしまいます。
オンラインでは、ビジターが困惑の表情を見せても、それを知ることが出来ず「説明」することが出来ません。ビジターに困惑の表情をさせないこと。これが大事です。
そして、もう一つ大事なことをひとつ。あまりにも誰でもがやりすぎているけれども、永久に続くであろうショッピングの古典的なセオリーをここでも使いましょう。
・曰く、二つお買いになれば、ひとつおまけがつきます。
・今週だけ、10%の特別割引です。
人々はこれらの言葉に弱いことをよくかみしめてください。オンライン上で最もビジターが多いサイトはこのようなディスカウント商品を集めたサイトなのです。アフィリエイトプログラムを使用して、世界で初めて億万長者になった、コリーさんの「flamingoworld.com」も、割引やクーポンなどを集めたサイトです。
あなたの製品が正しい製品で、ターゲットを誤らねば、この古典的なセオリーは、必ずや最初のお客をつかむに違いありません。
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