ここのところ、リンクシェアとコミッションジャンクションの話が良く登場する。報ずる方も又かと思うのだが、ご本家、アメリカのアフィリエイト・マーケティング関連のニュースにトップで載せられているので、報ぜざるを得ない。
(新着情報、2/13日「リンクシェア、死の行進」、「コミッションジャンクションの価格改定」2/20「リンクシェア株式上場を断念」、などを参照して下さい)
また、この両社とも、日本に進出を表明しており、すでに事業活動を始めているだけに、日本の読者にとっても全く無縁の話ではないはずである。
今までたびたび、リンクシェアからマーチャントが止めていくという話を連続して報じていたAffiliate Handbookは3月2日付けのニュースで、リンクシェアに「10社の新顔が登録したと」報じている。もっとも「ちっとも名前を聞いたことのない会社ばかりだが」との注訳つきではあるが@
ところが、[名前を聞いたことのないような」マーチャントでなく、全米でNo.1に評価される有名サイトが、リンクシェアを止めて、コミッションジャンクションに寝返ったという話が報じられた。
JobsOnline は、いわゆる就職斡旋サイトとしては、全米でもっともビジターが多く、この分野ではNo.1に評価されており、全米のすべてのサイトの中でも37番目にポピュラーであり、20万のデータベースを持つという。
このJobsOnline が、リンクシェアの「死のリスト」に載ったのは1月23日のことである。最近リンクシェアから止めていったマーチャントのリストを評して「死のリスト」と呼んでいるのだが、このリストに今年早々名前を連ねた企業である。
JobsOnlineは、アフィリエイト・プログラムを熱心にそのマーケティング戦略としていただけに、リンクシェアからの撤退は関係者からは驚きの目を持って見られていた。
ところが、2月20日に、JobsOnlineはコミッションジャンクションのマーチャントとして再登場したのである。
今になって思えば、リンクシェアを止めたのは、コミッションジャンクションに寝返る(?)複線だったわけである。
アメリカのアフィリエイト・ジャーナリズムが一企業の去就を興味を持って報じるのは、やはり、この業界に新旧のASP(Affiliate Service Pronider)の争いがかなり激しくあるということであろう。
業界では先駆者として知られているリンクシェアが株式上場をあきらめたり、多くの退会者を出しているのにたいして、新興勢力のコミッションジャンクションは、2000のマーチャントと35万のアフィリエイトを背景に、強気の契約書更改をおこなったりして、攻勢にでている。
このようなときに起こった有力マーチャントの移動である。「寝返り」とかなりどぎつく報じられても仕方のないことかもしれない。
日本の業界もやっと競争原理が働くような環境になりつつある。マーチャント、アフィリエイト共、未成熟な現状において前向きな競争は業界の発展のためによいことではあるまいか。
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