ヤフー・ストアと言えば、14,000店舗を持つ、ウエッブ上で業界第二位の小売り商である。そのヤフー・ストアが今週始め、コミッションジャンクション(CJ)のアフィリエイト・プログラム・テクノロジーを、傘下の14,000店舗に適用するということを発表した。
要するに、ヤフー・ストアに参加している各オンラインストアが希望するならば、”数分の手続きで”、 コミッション・ジャンクションのアフィリエイト・マーケティング・プログラムに登録でき、そのマーケティング手法を利用することが出来るようになるというものである。
コミッションジャンクションは、ヤフーという、強力なブランドネームを取り込んだだけでなく、ベン&ジェリー、ペプシコーラ、ゲイトウエイ、エディーバウアー、スピーゲルといった大衆的なブランドネームも取り込めることになったのである。
一方、ヤフーは、傘下の店舗がコミッション・ジャンクションのアフィリエイト・プログラムに参加すれば、まず、エスクローフィー(一定条件が満たされた時に支払われる費用・今回の場合は、登録費用と考えれば良いのではないか。最低額が500ドル)を懐にすることが出来るだろうし、公表はされてないが、恐らくはコミッションジャンクションが各ストアから徴収する売上コミッション(利益の30%又は、最低月に30ドル)の何パーセントかを得ることになるだろう。
ヤフーがCJの売上コミッションの分け前を頂くということは、ヤフーはアフィリエイトプログラムからのライフタイム 収益(生涯にわたっての収益)を得ることになったということである。ヤフーは、従来型の広告収入の減収を、これにより、補うことが出来よう。
ヤフーとコミッションジャンクションの一体化により、これは、コミッションジャンクションがヤフーの買収対象になったのではないかとの噂が業界では語られている。コミッションジャンクションのつい、ひと月ばかり前の大幅の首切りも、ヤフーとの今回の件を前提にしたものと考えれば納得がいく。
コミッションジャンクションは、eBay という、業界一位のビッグネームに加え、ヤフーというビッグネームも手に入れたわけだが、これらのビッグネームのアフィリエイト・プログラムへの参加により、アメリカの小売業界も、アフィリエイト・プログラムなどを含む「成果型報酬」が、完全に広告業界の流れになったということが出来よう。
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