11月19日、ビバリーヒルスの、ポルノグラフィを発行している出版社 Perfect 10 は、Google を著作権侵害でロスの地方裁判所に告訴した。告訴理由は、ネットサーファーは、Perfect 10 の出している女性写真 (主にヌード写真)を、Googleのサーチエンジンで探し出し、見ることが出来るので、商売があがったりだというものである。
Perfect 10では、裁判所に27にのぼるいろいろな正式要求をだしており、Googleはそのインデックスから関係あるウエッブサイトを削除し、検索結果にそれらの写真を表示しないようにせよ、と訴えている。
「世界中に、あなたの愛好する素晴らしい写真が無料で配布されるとあっては、商売になるわけがない」と、Perfect 10の社長のNorm Zada氏は、いたくおかんむりである。
Googleの方は、告訴状の内容をまだ見ていないので、何ともコメントのしようがないと、今のところ、反応が得られない。
連邦の法律では、著作権保持者に、著作権侵害の事実を証明する責務を課している。Googleは、侵害に対して回答をすることを要求されているだけである。
法律の専門家によると、このような場合、Googleは、素早くアクションを起こし、データベースから侵害の対象になっているモノを削除するとのことである。
2002年に同じような事件があったが(これはGoogleが対象ではなかった)、その時には、第九アメリカ巡回裁判所は、オリジナルのウエッブサイトへのリンクバック以外には、フルサイズの画像を表示してはならない、と云うものであった。しかし、サムネイルと呼ばれる小さな画像は表示しても良いというものであった。
Googleは、郵便切手サイズの画像を表示しているが、Perfect 10によると、そこからのリンクは違法なフルサイズの画像にリンクしていると、クレームをつけている。
(筆者注:今週のアメリカのネット関連のビッグニュースの中にこのニュースが含まれているが、Googleがからんでいると、どんな出来事でも、ニュースになるのが、今の、ネット社会の現状である)
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