アフィリエイト・プログラムが盛んなアメリカでは、一部のマーチャントがアフィリエイトに支払うコミッションをさけるためにちょっとした仕掛けを作っていて、論議の的になっている。
日本では、とてもそのような段階まで進んでいないが、どの業界でも繁盛してくると逃げ道を探したがるのが人間の常である。脱税の話などを新聞で見ると、持たざるものは別世界の話に聞こえてくるのと同じである。
しかし、コミッションを逃れると云った姑息な手段は、アフィリエイト・プログラムに関するeZine (例えば、AssociatePrograms.com)などの「掲示板」で論議の対象になっておりその名前が公表されるので、自らの墓穴を掘ることにもなる。アフィリエイトに墓穴を掘らせるつもりが自らの墓穴を掘ることになるのである。
では、自らの為に一生懸命やってくれているアフィリエイトに墓穴を掘らせる方法を幾つかご紹介しよう:
1. 殆どのマーチャントは、バナーに仰々しく自分のブランドを埋め込んで、ブランドの宣伝をやっている。あるビジターはブランドを記録しておき、後になって直接そのサイトに入ってくる。アフィリエイトには一銭も入らない。
(最近のフォレスト・リサーチの調査によると、良くできたテキスト広告はバナー広告の6倍の効果があるそうである。バナー広告が販売手段でなく、単なるブランド広告になりつつある。それで良しとするならば仕方ないが、少なくともアフィリエイト・プログラムに参加するマーチャントは、バナーやロゴに知恵を払ってもらいたい)
2. あるマーチャントは、ポップアップや、ちょっとした「隙間」を使用して、アフィリエイトから送り込まれたビジターを、アフィリエイト・コミッションのつかない「他の商品」に誘い込んでいる。
3. あるマーチャントは、アフィリエイトが送り込んでくれたページに、またバナー広告を目立つように貼り付けていて、ビジターはそのバナー広告から入って買い物をする。アフィリエイトには一銭も入らない。
4. あるマーチャントは、アフィリエイト・コードを含まない無料電話番号(0120)を大きく掲載している。ビジターがそこから買い物をするとアフィリエイトにはコミッションは入らない。(コードを埋め込んだ内線ナンバーにより、アフィリエイトにコミッションを払うことはできる)
もし、マーチャントがアフィリエイトを真のビジネスパートナーとして考えているならば、いかなる手段を用いようと、アフィリエイトがビジターを送り込んでくれたならば、それに報いなければならない。それがフェアというものだろう。
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