アフィリエイト・マネージャーとは、企業内においてアフィリエイト・プログラムを運営していく責任者の事を云います。
アメリカ始め、ヨーロッパの先進諸外国の企業においてはアフィリエイト・プログラムの今後のマーケティングに占める役割をはっきり把握しているので、アフィリエイト・マネージャーの地位も高く、貰う給料もそれなりのものを貰っているようです。
次に、アメリカにおけるアフィリエイト・マネージャーの貰う給料を示します。
回答数 比率
$30,000 以下 7 10%
$30,000-$40,000 7 10%
$40,000-$50,000 11 15%
$50,000-$60,000 11 15%
$60,000-$70,000 10 14%
$70,000-$80,000 4 5%
$80,000+ 23 32%
合計 73
(www.AffiliateMarketing.co.ukより。Neil Durrant 氏のThe Practical Guide to Creating and Managing a Profitable Affiliate Program による)
1ドルを120円で換算すると、年収360万円以下が回答数の10%、何と960万円以上が32%を占めています。とにかく500万円以上が80%を占めているようです。
翻って日本の現状を察するに、日本でアフィリエイト・マネージャーという存在がそもそもあるのでしょうか?多くの日本の経営者はまだアフィリエイト・プログラムの将来性を見越していないようですから、当然、それを専任する人材を置くわけがありません。
ちょっとインターネットかコンピュータを出来る人間がいると、
「おい、君、ちょっと仕事の合間にアフィリエイト・プログラムとやらをやってみてくれないか」と、まあ、この程度でしょう。
アマゾンドットコムがアフィリエイト・プログラムを採用してから5年の歳月が経ち、アメリカでは、名ある企業の殆どがこのマーケティング手法を採用しています。
一方でアフィリエイトは、数百万の一般のホームページ保持者はもとより、Geocities, Homestead, Media Metrix, Weather.com, Looksmart まで、インターネットを代表するような著名なネット企業が競ってアフィリエイトになっています。
一般のバナー広告のクイックスルーレートが0.5%を割れ込んでいるのに対して、アフィリエイト・ネットワークは4%以上という数字が出ています。そして、企業が e-commerce から得る収入の20%以上がアフィリエイト・プログラムによるものであると云われています (“Affiliate Marketing Comes of Age” by Joel Gehman による)
筆者は2001年は日本におけるアフィリエイト・プログラムがブレークする年であると思っていますが、まず、経営者のアフィリエイト・マーケティングに対する姿勢が問われる年でもあろうと思っています。
それには、アフィリエイト・マネージャの育成も急務でしょう。アフィリエイト・プログラムを片手間仕事にしている限り、後年、後悔することになりはしないかた危惧します。
アメリカの著名なインターネットビジネスのコンサルタント、Corey Rudi 氏がアメリカの企業に対して1998年に云った言葉を思い出します。
「アフィリエイト・プログラムはインターネット上のビジネス革命である。12ヶ月後あなたが競争相手の10倍になっているか、競争相手があなたの10倍になっているか、いま、アフィリエイト・プログラムを真剣に検討するかしないかにかかっている」
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