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アフィリエイト・プログラムとアウトソーシング

投稿者 石川洋一 2001年02月11日 01:14

1月31日の新着情報でアフィリエイト・マネージャーのサラリーについて、 2月5日の Tips & topics でアフィリエイト・マネージャーの資格について記事を書いた。

この国にアフィリエイト・プログラムが定着し、マーケティング及び販売ツールとして利用されるには、アフィリエイト・マネージャーの存在が欠かせないからである。

日本では、アフィリエイト・プログラム専任担当者という呼び方のほうが分かりやすいというのならば、それでも良いだろう。少なくともアフィリエイト・プログラムを良く理解する担当者の存在が、このプログラムを運用していく上では絶対に必要だということである。

しかし、アフィリエイト・プログラムがかなり一般化しているアメリカでも、優れたアフィリエイト・マネージャーを捜すのは難しいらしい。

アメリカでは、アフィリエイト・プログラムを本格的に採用している企業は最低5000社を越えるが(一部には1万社に近いとも云われているが)、アフィリエイト・プログラムの専門家を社内に置いて、効率的に運営しているところは10%の500社程度で、4500社は、効果的な運営の方法を模索していると云われる。(”Should you Outsource” by Joel Gehman)

そこで、近年、急速に云われてきたのが、アフィリエイト・プログラムのアウトソーシングである。

マーチャントとしてはアフィリエイト・マネージャーを雇ってきちんとやりたいが、人材も探せないし、常時雇うとなると、その経費もバカにならない。そこで、社内のアフィリエイト・プログラムの運営を外部に委託しようと云うことである。アメリカではこアフィリエイト・プログラムの運営を引き受ける、アウトソース企業が急速に増えている。

日本の場合:
アフィリエイト・プログラムが成熟の域に達しようとしているアメリカでさえ、上に述べたような事情だから、プログラムがやっとスタートしたばかりの日本では、事情は更にひどい。

アフィリエイト・プログラムが何となく良さそうなマーケティング手法だから、或いはアマゾンコムが成功したから、ということで採用したものの、すべてをASP (Affiliate Service Provider?アフィリエイト・プログラムのシステム提供者。例えばA8net) まかせで、売り上げの数字ばかりを気にするマーチャントが多いのではあるまいか。

アフィリエイト・プログラムは、ご承知の通り、マーチャントと呼ばれる広告主とアフィリエイトと呼ばれるホームページ運営者の両者があって成り立つ。アフィリエイトの量と質が決定的なカギを握ることになる。

従って、マーチャントはASPの保持しているアフィリエイトの数を問題にする。これは決して間違ってはいない。

しかし、ASPが仮に何万のアフィリエイトを抱えていたとしても、その中のいくつがあなたのアフィリエイトになるか、まったく未知数であり、保証はない。

アフィリエイトの獲得はマーチャントのこのプログラムに取り組む姿勢によって左右されるのである。即ち、次のことを肝に銘ずべきである。

●アフィリエイトの獲得と育成は、ASPとマーチャントの共同作業である。特にマーチャントの積極的な活動なくしては、優秀なアフィリエイトの獲得はあり得ない。

ところが、日本のマーチャントは「積極的な活動」とは何なのか、どうしたら良いのか理解しているところが少ない。

例えば、次のようなマーチャントにアフィリエイトが積極的に参加し、協力していくと思いますか?

・ コミッションが競合他社より少ない。
・ アフィリエイトとして登録したのに、その認否の返事が遅い。
・ 登録許可は受けたが、後は何の連絡もない。
・ バナーにしても、テキストにしても、数が少なく魅力的でない。
・ マーチャントのホームページがお粗末である。
・ 特に、ビジターがアフィリエイトを通して最初に訪れるページ(待ち受けページ又はランディング・ページ)が、魅力的でない。
・ 企業情報の開示が少ない。
・ アフィリエイト・プログラムの担当者が不明である。
・ 質問しょうにも担当部署が分からない。
・ 質問したのに返事が遅い。
・ ホームページにアフィリエイト・プログラムに関する説明(アフィリエイト・インフォメーションページ)がない。
・ これは、自社でアフィリエイトを獲得しようと云う意欲がないか、アフィリエイト・プログラムに関して無知であるかのどちらかである。
・アフィリエイト・プログラムは少なくとも6ヶ月程度の長期戦略であって、三月程度で結果を期待するのは無理である。ところが短期決戦を期待して、結果がでなければやめていく。

このような状態が続けば、アフィリエイトは寄りつかず、結局は、売り上げが伸びないから、「アフィリエイト・プログラムなんて駄目さ」というセリフを残してマーチャントは消えて行くことになる。

これではせっかく意気込んで参加したアフィリエイト・プログラムに対する誤解だけが残り、関係者すべてにとって不幸なことになる。

また、アフィリエイト・プログラムがうまく機能し始めたら、それはそれで、人材が必要になる。「アフィリエイト・マーケティング」(松本洋志・柳澤安慶著、東洋経済新報刊)の142ページに次の記述がある。

「プログラムが仮にうまくいった場合には、アフィリエイト・サイトの数は幾何級数的に増殖しそのあたりの対応も大変になってくる。特にバナーの頻繁な変更やレポートの分析、アフィリエイト・サイトの売り上げの承認などは、時間がいくらあっても足りなくなってくる。また、アフィリエイト・プログラム自体、みな始めて取り組むのだから、人材育成にも時間を要し、急な人員増加というような処置も取りがたいのである・・・・」

更に次のように続ける。

「・・・こんな時に役立つのが、アフィリエイト・プログラムの運営を代行するアウトソース企業だ。米国には既にこの種の専門企業が存在する」

そして結びに、

「日本にも、この種のビジネスが登場するのも時間の問題である」としている。

時間の問題であると同時に、必要なビジネスであると痛感している昨今である。

(付記)上記の著書に、アメリカのアウトソース企業の代表例として、Ecworks を紹介している。本記事では、これに追加して、代表的なアウトソース企業を挙げておくので、興味のある人は参考にしていただきたい(アルファベット順)。また、これらのアウトソース企業がパートナーを組んでいるASPの名も挙げておく。

パートナーを組むとは、そのASPに属するマーチャントのアウトソーシングを引き受けていると云うことである。ASPもこれらのアウトソース企業を利用することによって、マーチャントの教育を行い、セールスを伸ばしていくわけである。

Adbrokerz  
CJ, BeFree, Dynamic Trade

Affiliate People    

Affiliate Resource Group,    

Carat Interactive,     
(2001年1月に事業を開始した新企業。しかし、規模は大きい)
BeFree, Linkshare

eAccountable    

E-Base Interactive     
BrFree, CJ, LinsShare

EComWorks    
Linkshare


e-Marketing Partners    

FlightPath Marketing.     
(2000年8月にオープンした比較的新しい企業)
BeFree

iPares.    
BeFree, CJ


I-traffic.    

LinkProfits    

Mass Transit Interactive   

Solutions Factory     
BeFree

Vizium,   
  
Winterhalter Affiliate Management    
CJ, Linkshare

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