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【海外】アフィリエイトマーケティングとROIーReturn on Investmentー投資に対する見返り

投稿者 石川洋一 2001年10月29日 21:51

◆適切なリターンを求めるのならばそれなりの投資を・・・

アフィリエイトマーケティングによって生み出されるROI(Returns on investment)、即ち、「投資に対す見返り」は、投資した額にによって決まる、とは、「アフィリエイトプログラム・ガイド」 の著者、Dan Gray 氏の言葉です。彼の調査によると、マーチャント(広告主)がアフィリエイトプログラムをスタートして、それに携わる適切なスタッフを確保できなかった場合は、まず、みじめな結果に終わることが多いといっています。

アフィリエイトに支払うコミッションは、投資の一部と言っていいかもしれませんが、この数字の部分は、殆どは、「成果」によって支払われます。ですから、ここでいう「投資」の部分には含まれないとみてよいでしょう。

アメリカでの話ですが、アフィリエイトプログラム、特に、マーチャント(広告主)をいろいろな角度から調査し、統計をとった 「2001アフィリエイト・メトリックス・レポート」によると、アフィリエイトプログラムの運営に一月に5000ドル(約60万円)以上のコストをかけている会社は全体の23%あるそうです。これには関係者のサラリーは含まれません。これが、アメリカの平均的な数字のようです(プログラムをASPにアウトソーシングした場合)。

プログラムの運営に適切なコストをかけ、それを続ければ、「あなたのもとめているリターンが必ず得られる」、というのがグレイ氏の言葉です。


◆アフィリエイトプログラムの著名サイト、ClubMom.com の例

ClubMom.comといえば、アメリカの著名なアフィリエイトプログラムの評論家である、Shawn Collins 氏が運営しているサイトとして有名ですが、彼はこのサイトを立ち上げた時のことを次のように云っています。

「アフィリエイトプログラムを始めたとき、私は二人のフルタイムの社員と時にはアルバイトを雇って、運営していました。私はこのプログラムを、サービスプロバイダーに BeFree を使って立ち上げました・・・・」

Collins氏は続けて、「このスタッフを確保したおかげで、参加したアフィリエイトの多くの人たちを、教育しながらプログラムをやっていくことができました。そして、プログラムをプロモーションするためのいろいろなツールや、方式をどんどん生みだすことができました。」

「サイトのスタート時は広告手段として、CPM (Cost per thousand) を100%利用していました。それからアフィリエイトプログラムを始めたのです。それから間もなく、アフィリエイトプログラムに徐々に予算の多くをつかうようになりました。そして、今日では、アフィリエイトプログラムが主流で、他の広告手段は補助的に利用しています」

「殆どの場合、高利益のでるサイトはCPA (Cost per Action)をベースにしてやってきています。時代はCPMからCPAに移ってきていますが、時には、これをミックスしてやるのが良い場合もあります」

以上がCollins氏の言葉ですが、それなりの費用をかけたところにアフィリエイトプログラムに成功した原因があるといっています。
(CPM, CPA,などの詳細については、チャンスメーカーネットの「用語」の説明をご覧下さい)


◆アフィリエイトプログラムを正しく認識すること

アフィリエイトマーケティングを始めるときに気を付けなければならないのは、それを「無料の広告方法」と、見てはいけないと云うことです。また、アフィリエイトマーケティングは旧来のCPMの代替えではないということです。CPMの広告費レートは一般的に低いので、時に大きな会社がこれをアフィリエイトマーケティングに持ち込み、直ちに販売に結びつかないような商品に対して、1%というようなあまりフェアでないコミッションを設定するという過ちを犯しています。

これでは、アフィリエイトからそっぽを向かれ、自らの過ちを棚に上げて、「アフィリエイトプログラムは有益な広告方法ではない」という、結論を出すことになるのです。

また、一方において、CPC(Cost Per Click) は、不正という大きな問題を抱えて逆風の中にあります。国際的な規模でクリック数をあげるという不正が行われます。このように、いまや、マーチャント(広告主)の選択の幅は非常に狭められています。この状況のなかで、アフィリエイトプログラムが選択肢の中に入ってきたため、旧来の広告を主にやってきた大きな広告会社は閉鎖され、アメリカでは、かろうじて、 ValueClick (www.valueclick.com) と Fastclick (www.fastclick.com) が例外という現況です(日本でも状況は同じ)。


◆アフィリエイトプログラムはすべての企業に認められているわけではない??

上に述べた、ClubMom.com の Collins氏の場合はアフィリエイトプログラムに対して、ポジティーブな取り組み方をしているわけですが、アフィリエイトプログラムの先進国アメリカで、現在でも、アフィリエイトマーケティングの効果性について素直に信じようとしない企業もあることは確かなようです。


リンクシェアのマーケティング部門の副社長、Wendy Salmon 氏は「アフィリエイトマーケティングに対する大きな障害は、それに対する認識である」といっています。「企業の一部において、アフィリエイトによるチャンネル作りはあまり重要でないマーケティング手法である、という認識があることは事実です。アフィリエイトプログラムは、National Advertising (全国的に通用する広告手法)として当然もっと受けるべき注目を受けていません。しかしながら、ここにきて、IT不況により、広告予算の縮小が各企業にとって大きな課題になってきました。これにより、アフィリエイトプログラムは以前にもまして、注目を浴び始めています。アフィリエイトによるチャンネル作りは最大のROIー投資に対する見返りがある手段として、評価をうけるようになりました」


また、BeFree のプロダクトマーケティングの副社長 David Feng氏は、次のように云っています。

「アフィリエイトマーケティングは大きな可能性を持つていますが、その可能性を全面的に引き出すには、適切な使い方をしなければなりません」

「歳入を挙げるために、アフィリエイトマーケティングを効率的に使用する方法はたくさんありますが、マーチャントは自身のビジネスにあったプログラムを設定しゴールを決めることが大事です。それにはそれなりの費用がかかることも事実です。そして同じように大事なのが、あなたの設定したゴールを目指すための正しいツールとテクノロジーがそれをサポートすると云うことです」


以上、広告主たる企業が適切なるリターンを求めるのならば、適切なる投資も必要だと言うことをアメリカの例を引いて述べました。

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