先にカナダの一主婦が、クーポン券サイトのアフィリエイトになって、まとまった収入を得ていることをお伝えした。ついでと言っては何だが、クーポン券を運営する上での”常識”にも触れておこう。
クーポン券を発行したり、バーゲンを行うサイトはうまく運営すれば、かなりのビジネスの成果があげることが出来ると言われている。クーポンやバーゲンを行っているマーチャントのためにその成果を最大限にするための”常識”、又は”秘訣”を幾つか述べてみる。
●Amazon.co.jpの「クーポン券」使用の実例
身近に、オンラインクーポン券使用の実例があるので、お目にかける。アマゾンジャパンからクリスマスキャンペーンのメールが入ってきた。期間中に買い物をすると500円安くなるギフト券を差し上げるというものである。ギフト券となっているが、クーポン券と同じである。内容次の通り。
「クリスマスキャンペーン実施中!
【期間限定 12月25日まで】
洋書の手順:
・ショッピングカートを利用して、 洋書ストアからご希望の商品をお選びください。
・ギフト券番号:BKSDEC25XMAS (購入手続きの際、この番号を入力してください)
・購入手続きの際、支払い方法を選ぶページ、または注文を確定するページの所定個所に、上記のギフト券番号をコピー&ペースト、または半角で入力してください。注文を確定するときに、合計金額から 500円が自動的に差し引かれます。
・キャンペーン期間中(12月25日まで)、お1人様につき1回のみご利用いただけます。」
(この他にCD,DVDなどもあるが、殆ど同文なので略しますーー筆者)
◆コミュニケーションを常時とること:
クーポン・バーゲンサイトを運営しているアフィリエイトは、通常のアフィリエイトサイトよりももっとしばしば新しいバーゲン情報を受け取りたいと思うものである。このような要求に応えるために、マーチャントは別途にメーリングリストのグループを創ったらどうだろう。短くてシンプルでよいから情報をしばしば流すようにする。どんなプロモーションをやっているか、どんな品物がバーゲンに加わったかなどをメールで常時ながすのである。
通常、アフィリエイトサイトは、幾つもの或いは、何十ものサイトのクーポンやバーゲンを取り扱っているから、毎日、ひとつひとつサイトに入ってチェックすることなどなかなか出来ない。メールで知らせてやれば、アフィリエイトは優先的に取り扱ってくれるだろう。
◆有効期限を常に明記すること:
多くのクーポン券を取り扱っているアフィリエイトサイトは、有効期限がくれば、自動的に、除去されるようにデータベースはつくられているため、これを明記することは大事である。有効期限の切れたバーゲンを載せているのは、そのサイトのみならず、製品を提供しているマーチャントにも決してプラスには働かないから、有効期限をしっかりと明示することは大事である。
(上記のアマゾンの例では、トップに有効期限が記してある)
◆クーポン券・バーゲンサイトをランディングページにする:
クーポン券を発行したり、バーゲンを行っているサイトは、ビジターが、真っ先にそのページに行き当たるようにしなければならない。いわゆる、”ランディングページ”にしなければならないということである。クーポン券やバーゲン対象の商品をランディングページに置くことによって、または、そのサイトをランディングページにすることによって、印象を深め効果が倍増するものである。
バーゲンを期待して入ってきたところ、製品に行き当たるまでに幾つもクリックしなければならないようではビジターの興味は薄れてしまう。
(上記のアマゾンの例では、メールに記載してあるキャンペーン用のURLをクリックすると、直接、キャンペーンページに飛んで、キャンペーンの内容とギフト券の番号を入手出来る)
◆email による事前連絡は必要か:
クーポン券を発行したり、バーゲンを行う場合、余程、特別な大きなイベントでもない限り、メールによるたびたびの事前連絡はあまり必要ない。普通のプロモーションならば、一日前に連絡すれば良いのではないか。emailによる連絡は非常に印象が強い。大きなイベントの場合は複数のメール発信が望ましい。
◆クーポンは範囲を広くバラエティーに富んだ方がよい:
製品にもよるが、クーポン券を一つの製品に限ったり、たまにしかやらないようでは、人々の興味は薄れる。クーポン券の発行やバーゲンをビジネス戦略の一つにするならば、複数製品のクーポン券を発行したり、月に数回のプロモーションを計画すべきである。これが浸透すればより多くのアクセスを期待することが出来る。
◆”効果度”を知ること。
クーポン券の発行やバーゲンは、先に述べたように、繰り返すことによって、人々の期待度を得ることが出来、効果的に作用するようになる。注文時にリベートがあったり、クーポンで割引が得られるというのは、かなり効果的に作用するものである。また、時には、運送代を無料にすると言ったことを組み合わせると更に効果は上がる。運営者はこれらを繰り返すことによって”効果度”がどの程度か知っておく必要がある。
◆クーポンのコードナンバーは短く簡単に:
オンラインクーポンに記載されている、コードナンバーを入力することによって、クーポン券は効力を発行するわけだが、英数字を使用する場合に、混乱を防ぐために、L, 1, O, 0 などは使用を避けた方がよい。
◆クーポン券が適用されることを分かりやすく表示する:
クーポン券のコードナンバーは、まず、ビジターが最初に入ってくる、ランディングページに置いたらよい。そのコードナンバーをショッピングカートで挿入することにより、割引が得られる訳だから、分かりやすく、ビジターの購買意欲をそそるように配置するべきである。ビジターを買う気にさせる戦略としてその配置を考えるべきである。
(上記のアマゾンの例では、コードナンバーをランディングページに置いている。ナンバーは長くて分かりにくいが、コピー&ペーストするように、と言っている)
◆短期の特別バーゲンをやる:
本当に安い、人々をドキッとさせるようなバーゲンも時に必要である。但し、短期に期間を区切ること。人々の期待度を増す効果がある。
◆「今日のお買い得」「今週のお買い得」
これらを適当に組み合わせることも、良い結果を期待出来る。
◆特別価格なので、アフィリエイトに制限を加えることも時には良いが・・・
クーポンやバーゲンで安く売れば、アフィリエイトに対するコミッションが時に出なくなる場合もある。このようなときには、アフィリエイトに対して、ある程度の制限を加えることも仕方がない。但し、別のチャンネルで、或いは別の時期に、アフィリエイトに対してキチンとお返しをするようなことを考えておくべきである。
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